何よりも優先される神の意志
元来、神道の教えは書物や経典という形を持ちませんでした。
それぞれの教団によって、呼び名は異なりますが、この世界、宇宙そのすべてを造り出した神がおられることを信じ、
その神を助けるさまざまな役割を持つ神々がおられるというのが神道の教えです。
真の道では、この宇宙のすべてを創造した神を「真大神」(まことおおかみ)とお呼びしています。
古代の日本では、人と神は常につながった関係にあるべきで、大事な決め事や大切な判断は神の意志を問うということをしました。
国を治めていくときにも、人の上におられる神の意志を受け取る、感じとるということが、何より優先されたのです。
それと同じように、真の道の教えは、そのすべてが「神示」によって示されたものです。
神前で唱えられる祈りの言葉は、すべて「神示」に示されたものです。
所作やいろいろな行のやり方なども、人が意図的に作り出したものではないのです。
厳密な決め事の中で示される「神示」
「神示」が正しく示されるために、神霊界からのメッセージをいただく場については、厳密なルールが決められています。
「神示」は、「お伝え」とも呼ばれており、
神霊界からのメッセージを私たちに伝える役目をする人を、真の道では「神伝え人」と呼びます。
「神伝え人」になる人は、数年間、独自の訓練を受けます。
じっくりと時間をかけて、いかに正しくぶれることなく「神示」を示すかということを学びます。
「神示」を受ける場には、「神伝え人」のそばに、客観的な立場で全体を見守る役目の「サニワ」(審神者)が必ず同席します。
「サニワ」は、「神示」が正しく示されるよう、場を整え、全体を点検し、見守る役目を持ちます。
「神示受け」は、緊張感だけでなく、厳しい規律のもとで行われるのです。
ですから、「神示」をいただいても、その内容に従わないことはよくないこととされています。
いただくからには、全身全霊で従うことを求められるのです。
神示の内容は、時代を読み解く内容から個人的悩みへの答えまで
神示に基づいて、教団も個人も動く真の道では、さまざまな種類の「神示」が示されます。
春季大祭、秋季大祭などの大きな神事で示される、高い視点と広い視野を持つ神霊からの教え。
個人に対して、折々の日常に対するアドバイスとして示されるもの。
特定の悩みごとの解決の糸口を探るための、特別な伺い神示など、幅広い内容があります。
真の道創成期の神示を含めると、数十万語にもおよぶ膨大な神示の記録があります。
真の道の神示をまとめた『真の道 神示』(神示集)はこちらから
真の道に入信すると、年間6回、助言、励ましやご注意を含む、個人に対する「神示」をいただくことができます。
これは自分だけにいただくメッセージですから、日々の生活の指針となる内容の「神示」です。