すべての行事は祈りのためのもの
真の道の行事=神事(かむごと)は、すべて祈りのためのものです。
神事の中の祈りは、神と人をつなぐための祈りであり、神の恵みへの感謝を捧げ、人があるべき姿を取り戻すための祈りでもあります。
人が心を込めて、神に祈るとき、その祈りが正しいものであれば、祈りは時間を超え、空間を超えるのです。
遠く離れた人の心にも、亡くなった方の心にさえも、通じていきます。
祈りのかたちは、その目的に応じて、さまざまなかたちがありますが、
神と人とがつながり、神を感じて生きることが大切であり、一歩でも幸せに近づく道であると神示は説いています。
大祭と月並祭
真の道では、信者さんのことを組手(くみて)と言います。
お互いに手をたずさえて、同じ道を歩む仲間が、組手です。
全国の組手が一同に集まる最も大きなみ祭が、春と秋、栃木県那須にある和魂宮で行われる春季大祭と秋季大祭=感謝祭です。
これらの大祭では、その場で神示が示され、み祭終了後に発表されます。
この他に、1月元旦の新年祈願祭、2月節分祭、8月地鈴祭、12月大祓いなどのみ祭もあります。
また、全国各地にある支部においては、毎月1回、支部ごとの月並祭を行っています。
うけひ―大自然の中での祈り
「うけひ」とは、「日」を「受ける」という意味合いがあり、大自然の中に身を置いて、
自然の気、天の気、地の気、海の気、川の気、山の気を受け、自らの心身の調和を図るための祈りを捧げる神事です。
真の道では、山や海、川、湖などで祈りを捧げ、自然の気と一体化し、
日常の中でたまった心のゴミを捨て、人間が本来持っているたくましい野生の生命力や感の力を取り戻し、
健やかさだけでなく、物事を動かす力や直感力をも授かる「屋外うけひ」を定期的に行っています。
主な屋外うけひは、次の3つです。
「三三なるとうけひ祭」(旧暦の3月3日に鳴門の海岸でおこなう禊と祈り)、「六六うけひ祭」(旧暦の6月6日に日本国内の山で行う祈り)、「びわこうけひ祭」(琵琶湖の湖畔で行う禊と祈り)。
朝の拝神―日々の暮らしの中での祈り
真の道の本部、支部の神前、そして組手それぞれの家の神前で、毎朝捧げる祈りが「朝の拝神」です。
一日一日を大切に、生かされていることへの感謝を捧げる祈りであり、今日一日をお護りいただく祈願の祈りでもあります。
さらに、東日本大震災をはじめとする大災害や過去の戦争でなくなったみ霊たちの慰霊の祈り、
世界の平和を祈願し、核廃絶への願いを込める祈りを捧げています。
祖霊祭・守護霊祭―霊界へ旅立った先祖のみ霊に捧げる祈り
私には先祖がいない、という人はいません。
日頃意識していなくても、すべての人には縦のつながり、ご先祖様とのつながりがあるのです。
霊界におられるご先祖の方々を敬い、礼節を忘れず、今ここに生かされていることに感謝することが、
日々の暮らしを幸せに導く第一歩であると、真の道の神示は教えています。
子孫からの祈りがまったくなく、先祖に対して無関心であることが、み霊にとっていかに孤独であるか、
その苦しい思いに気づくべきであるとも言われています。
真の道では、霊界におられるみ霊さまたちのご様子を神示によって知る手立ても用意されています。
また、自分の守護霊について、どのような方であったかを神示によって知ることができます。
人には、その人を護り、導く霊が複数ついていると言われ、その中でも中心的にその人を守っているのが、守護霊です。
普通は、数百年前に実際にこの世に生きた人で、自分に最もよく似た先祖の霊であると言われています。
その守護霊の守護霊を守護神と言います。守護神は、さらに古い時代を生きた先祖の一人ということになります。
守護霊を知ることは、自分を知ることです。
自分の実体や本質を知る手がかりとなり、自分に与えられた天命を知る手立てなのです。
守護霊へ祈りを捧げ、つながっていると、自分がすべきことが見えてきて、人生の方向を誤らずに進むことができると言われています。